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アーティスト
 時 間 54分(CD)
発 売 日2002-06-19
 価 格 ¥ 3,059
 監 督 
販 売 元EMIミュージック・ジャパン
ランキング13855
LONESOME_FOX様のレビュー
最初に言っておくが、アルバムとしての最高傑作は「Heart Station」である。
本作は、僅かにアルバムとしての完成度で劣る。
ここでは、宇多田ヒカルの現在に至るまでの最盛期を端的に象徴する作品として書く。
もはや書くまでもないか。

最近の作風と比べると、この頃のサウンドは華美で複雑である。
デビュー以来次第強まってきた傾向であるが、それが頂点に達している。
しかしそのアレンジは華美ながら整然としている。
さながら音のファンタジーで、聴く者を魅了する。
(おそらく)生来持ち合わせているポップセンスに、人並みはずれたR&B解釈が加わって完璧なポップソングが生まれる。
当時の日本の音楽シーンでそれは眩く輝いていた。
この頃の宇多田はまさに無敵であった。
「Sakuraドロップス」「Traveling」「Letters」などの至高の楽曲群は、今聴いても無敵である。
フォロワーすら見いだせず、一向に古臭くならない。

だがこの頃の宇多田の曲に感服させられるのは、単に完成度が高いからだけではない、と思う。
曲のそこかしこに垣間見える、寂しさ。儚さ。陰鬱な部分。
なんだか、切なさを覚える。きっとここに魅せられているのだ。
うまく言い表せないが、桜が散りゆくさまを美しいとする我々日本人の精神性に訴えかける部分がある気がするのだ。
残念ながら、この感覚は本作以降次第に薄れていくように感じる。

こんな音楽は稀有である。
もし00年代のJPOPを総括するなら、重要な作品としてカウントせねばなるまい。
戸棚に眠っているなら、掘り出してちょっと耳を傾けてほしい。
きっと「今聴いてもいいな」と思うはずだ。
伊達に売れたわけじゃない。
tear*drop様のレビュー
 「暗闇の奥の深淵をのぞくと、同じように深淵の向こうからもこちらを見つめている,それは私自身に他ならない。」
 これは有名な哲学者の言葉だったと思いますが、作品中の彼女の歌詞にも韻を多く踏んだ哲学的なことばが多くあります。私も彼女と同じ10代だった頃、このアルバムを聴いてその精神性の高さに驚いたのを覚えています。写真家の紀里谷氏が撮った写真も秀逸で、一面モノクロームで切り取られた彼女の身体の一部も、静かな彼女の生命力を感じさせるように仕上がっています。
 彼女の母親が昔、歌詞の中で歌っていたように彼女には暗い歌が似合ってしまう。恋愛も同じで、相手とのDistanceを感じるからこそ、創造性が増すのであり、満たされないような渇望感が逆に創作の原動力となるのではないだろうか。
hiroharu様のレビュー
彼女には「稀有」という言葉が似合うと思ってました。何でだろう、何でだろう、とジャージの二人組ではないが(古い!)、その理由を考えてました。良い曲を書く人は他にもいるよね、彼女よりべっぴんさんのアーティストも。

そう、「声」なんです。「声」が素晴らしいんですよ。特別歌がうまいということじゃなくて、「声」に魔法を持ってるというか。ありていに言えば「惹きつけられる」。

それで、雑誌かなんかでふと目にしたんだけど、彼女の声質は1/f(Fぶんの1)のゆらぎであるらしい。つまりは「人が癒される声」ということ。そよ風や川のせせらぎと同質だってこと。これは「選ばれた人」のみに与えられたギフトです。

この声を持っている人は他に、美空ひばりとジョン・レノン、ついでに言うと美輪明宏も。ちなみに癒しのアーティストエンヤは違うらしい。

結局UTADAは我々を癒すためにこの世に生まれてきたんだ。

深い河にゆったりと身を委ねる心地よさ。癒しの女神が奏でる永遠不滅のミュージックなんです。
yamaneko様のレビュー
全体的に「深くない」です。サウンドもあんまり良くないし。歌詞も言葉だけ並べ立てた感じ。前作が素晴らしいと思ったのに彼女が何を歌いたいのか分からなくなってしまいました。音楽の難しいことは分からないけれど、何回も聞く価値があまりないようなアルバムに思えました。4thの「ULTRA BLUE」もそう。5thに期待したいな...。
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