きぐるみ様のレビュー
たぶんこの「ベルセルク」を描いた後三浦先生は何も描かないだろう…
というか描けないだろう。
それくらい密度のある魅力的な作品だと思うし、評価からもそれがわかる…だがこの頃の批判的な意見は無視できない域に達していると思う。
なかでも「勢い」が無くなったという意見…これがこの作品に不満をもたらしている大きな原因だと思う。
まず一つに黄金時代のストーリーテンポと人間ドラマの良さと逆行している最近の物語進行…
二つ目に「魔法」がでてきちゃったこと…
三つ目にゾッド(敵であるはずの存在)の背中に乗っちゃったこと…正直俺は、熱くなるどころか吹いてしまった…
そして四つ目に
グリフィスってもう手つけらんねぇじゃあああああああああああん!!ってこと…
今巻の怒涛の見開き劇場のようなことになったら、もうエルフヘルムなんて滅ぼされちゃってるんじゃないの?もうそこの興味は皆無ですよ…。
じゃあグリフィスとの戦闘はどうなの?っていうと…狂戦士の甲冑なんかで対応しきれないんじゃないの!!また新要素出すの?
それでなくても魔法やクシャーンのせいで設定の風呂敷広げがインフレ起こしているのにこれ以上ファンタジー色を強くされると、もう…
「よし、じゃあガッツもベヘリットに血を与え変身だぁあああ!!」
こうすれば戦闘力的には納得だけどね…絶対して欲しくない…
でもそうしなきゃいけない域に達してしまった巻だと思った…
homu13様のレビュー
作品の世界観が一変してしまった34巻
同じく世界観が一変した巻として、黄金時代編の"蝕"がありましたが
あちらはキャラクターの心情が交錯してのクライマックスに
宗教的?なデカいイベントが起こったからこそ、強いインパクトと説得力がありました
でも最近の巻で起こっている出来事は、ひたすら抽象的で
キャラクターの心情がまったくストーリーに接触しないまま
その外部で大きい出来事が起こっているので
設定資料集を見ているような退屈さがあります。(相変わらず絵の迫力はすごいのですが…)
またファンタジアな世界の到来、という展開も
ベルセルクの殺伐とした舞台が相対化されちゃった感が強くて、個人的には"ナシ"でした
世界観が変容するなら、
それに伴ってキャラクターが葛藤しなければならないと思うのですが
かつては神に対する嫌悪感があったにも関わらず、
シールケの「魔法」の概念を、抵抗なく受け入れちゃった今の日和見ガッツを見るに
そこらへんの盛り上がりも期待できそうにないな〜と思いました
どうもキャラがストーリーと関係のないところで歳をとっちゃったのかな…?
作者さんにはもう一度"人間関係"をきちんと描いて、その上でキャラクターを変容させてほしいです
らす様のレビュー
う〜む・・・わからない。
しかし、わからないこそ面白い。
『黄金時代をなぞる展開がつまらない。』
そう感じたならば喜ばしい事だ。
貴方は『フェムト』と共感出来てる事でしょう。
地を這い足掻き苦しみながら『俺の国』を目指した『グリフィス』
『捧げる』ことにより『理と対峙する因果の翼』を手に入れた『フェムト』
理を外れたフェムトにとって『俺の国』を手に入れる事は
すでに『光り輝くまぶしい夢』ではなく『必然として手に入る物』となっている。
『光の鷹』として地に舞い降り、『俺の国』を手に入れると言う
夢の残滓を追いかける様に物語をつむぐことは『心躍る』ことではありません。
『グリフィスの抜け殻』は何を求めているのだろう?
重要なファクターとして『つまらなく感じる事』を承知の上で描いているのだろうか?
どこまで計算尽くで描いているのか・・・私にはわかりません。
三浦先生が『死ぬまでに頭の中を全て出せるのか』と語ったことがあるそうです。
物語として今、見えている側面だけで判断するのは早計です。
『黄金時代』も
『1人、闇を行く時代』も
そして今、展開されている時代も
全ては『ベルセルク』と言う物語の一部に過ぎない。
小説ではなく漫画と言う形を選んだ文学作品と捉えても良いのかもしれない。
パピコ様のレビュー
ストーリー展開はまったく問題ない。むしろさすが先生と言ったところ。偉大だ!
しかしもう少しだけでも早く描いていただければ有り難いのも確かかもしれない。
三浦先生、私はずっと応援してます。頑張って下さいね。