サト様のレビュー
西森サンの漫画はとても好きです。
すっきりした絵柄、独特なギャグセンス、素晴らしいキャラクター達。
そんな西森作品の中でもお茶にごす。は1番好きな作品になりました。
優しい人になるために奮闘するまーくんとそれを見守る人々の物語ですが
見事最終巻でまーくんはほんとの意味で優しい人になれましたね。
(まーくんは元々本人が自覚してなかっただけで(ちょっとズレてはいますが)優しい人ではありましたね。部長は最初からまーくんの本質的な優しさに気がついていたのでしょうが)
作品はもうこれ以上ないくらいに綺麗に終わっていますが、欲を言えばこれからのまーくんと部長の物語、そしてヤーマダと夏帆のその後、ブルーと智花のその後など、続きが読みたすぎます。
最後の掛け軸の言葉も「一期一会」から「開径待佳賓」へと変わっています。(禅語のようです)
開径待佳賓…みちをひらきてかひんをまつ
「開径」は道を切り開くことであるが、ここでは「佳賓」待ちかねた良き客のために道を整える意。賓客を迎えるために細やかな心配りをすること。また逆に、こころを開かなければ良きことは訪れぬということでもある。
まさにこの言葉が最終巻のまーくんと部長を的確に表していると思います。
こういった細かいところにも色々なネタをちりばめる西森先生が素敵すぎます。
個人的にも10数年以上続けていたサンデーの購入をこの作品が終わったことで止めるくらい好きな作品でした。(また、西森先生が帰ってきたら復活するかもしれませんが 笑)
全11巻と揃えやすく読みやすいので、まだ見たことのない方は是非読まれてはいかがでしょうか。
shiletta様のレビュー
10巻末の紹介部分にて、11巻[完] 驚きました。
あまりにも惜しいです。
出来る事なら、もっとこの作品を楽しみたかった。
D様のレビュー
天使に小生意気以降、答えのない問題に対する問いかけを常に含み続けた西森漫画。
……なんていう小難しいことを考えるのは野暮なんじゃないかと思うくらい、軽妙なギャグと魅力的なキャラクター達。
今作の「お茶にごす」は、常人離れした神経をした「デビル」なまーくんが、これまた常人離れした決意をもって「優しく」なろうとする日々を描いた作品。
それでは、「優しさ」とは一体何なのか?これを真正面から問われて、応えれる人はどれだけいるだろう?
作者である西森先生でさえ、最後までその答えはわからなかったのかもしれない。だが、最終話において、「小難しく考えすぎて立ち止まっちゃうよりは、このくらいの感じ方で、いいんじゃね?」という「開き直り」または「提案」がなされる。いや、まさにタイトルの通り「お茶を濁された」のかもしれない。
だが、それがなんとも小気味がいい。
11巻まで主人公の雅矢を見続けてきた読者は、「そうだよ!とりあえず、それでいいんだよ!」と頷かされる。
そこで、改めて読者は知らされる。雅矢がずっと続けていた、わかりやすい優しさの「型」自体には意味はないと。その本質は、もっとシンプルで単純な「気持ち」「想い」であり、それらはとても大事なものなのだと。まさに「茶道」にも通じる心意気である。
……などとぐだぐだ言うのも馬鹿らしいほどの、痛快軽快青春茶道ラブコメバトル。本棚に取って置きたくなる作品に出会いたい方、是非どうぞ。
佐藤様のレビュー
ワンピース・コナン・ドラゴンボールetc…漫画には名が知れ渡ってる名作と、あまり知られずに終わる名作があります。
お茶にごすの場合、後者でしょう。
これだけ、登場キャラ全てが憎めなく、和める漫画も珍しい。
特に進展がある物語でもなく、いたって日常の風景。
そこに笑いと幸せを、提供してくれます。
最終話…変にハッピーエンドを強調する訳でもありません。
マーくんなりの幸せで終わる。
この漫画に相応しいラスト、それがこの高評化に繋がってます。
唯一残念なのが、この名作が知られてない事。
本当に面白い漫画こそ、様々な人に知られるべきなのに…この矛盾が残念です。