midgard21様のレビュー
まさに村枝節全開の一冊です。
タイトルが変わっていたので見逃しそうになりましたが、巻末の記事を読んで村枝先生の思いを知り
なるほどなと思いました。
TVシリーズで描かれなかった本郷と一文字の出会いや、死神博士の暗躍、1号ライダーの前に
立ちふさがる5人の敵(どっかで見た事のある方々^^;)に2号ライダーを加えた6という数に
ショッカーライダーを連想してニヤっとさせられ、これからの展開に原作の13人の仮面ライダーを
想像してニンマリさせられたり。
個人的に一番ツボだったのは、一文字が初めて滝とおやっさんの前で変身する時のセリフを本郷が
語った事です。この他にも「どこまでTVシリーズとの整合性を取ってくれるんだ」と思わせて
くれる描写が満載で頬が緩みっぱなしです(一文字のバイクの腕前だけは上手く描かれすぎかも)。
リアルタイム世代の方には細かい所まで楽しめる作品になっていますので、特にお薦めです。
gaeadom2様のレビュー
収録内容
・第1話 孤独
仮面ライダーとしてショッカーと孤独に戦う本郷猛、その前に現れたカメラマン一文字隼人、彼がショッカーの被害者に取材する中・・・
・第2話 新たなる鼓動
ゲバコンドルと闘う仮面ライダー、その最中一文字隼人はショッカーの手によって・・・
・第3話 皮肉という名の肖像
ショッカーの秘密基地である東京湾夢の島に潜入したルリ子達の前に現れたのは・・・そして本郷猛は「1号ライダー」となり・・・
仮面ライダースピリッツ(16)でアマゾン編がこれからといった処で掲載雑誌休刊でどうなるかと思われていた作品が、おそらく著者の一番力の入るWライダー編(誕生)を中心として復活!!
著者渾身の1冊といえる同じマスクの仮面ライダーの描写でも表情がありますね(以前剣友会の方々の話がそのまま表現されたような)
巻末の企画も一文字隼人役の佐々木剛氏、滝和也役の千葉治郎氏両名を迎えての村枝賢一氏とのスペシャル座談会とまさしくスペシャルな内容となっています。
仮面ライダーを知らない世代もこの巻を読めばライダーを観たくなること必至!!
黒い魚様のレビュー
これまでの展開は『仕切り直し』という了解でいいのでしょうか。これまでのマガジンZ版「SPIRITS」の続きはとりあえず棚上げにして、1号ライダーの活躍、そして2号ライダー誕生のエピソードが語られています。本郷猛ではなく、ショッカ―、そして「仮面ライダー」を追いかけるフリーのカメラマン、一文字隼人を中心にドラマが展開していくのがうまいところです。
ショッカ―の存在を信じない世間、その中で孤独に闘う1号ライダー、彼はたとえ怪人と言えど、それを殺すことに悩みを感じています。人の優しい心を持ちながら、改造された怪人同様の体を持って戦うことの地獄。しかし彼は戦います。それが「仮面ライダー」の使命なのだから。
そして一文字隼人は、ショッカ―の被害者遺族に協力して捜査を続ける中で、ショッカ―の強力さ、人間の弱さを目の当たりにします。彼もまた決意します「人間、一文字隼人」としてショッカ―と闘うことを。
しかし皮肉にも、一文字はショッカ―に捕らえられて、彼もまた改造人間にされてしまうのです。なにも感じず、触れるだけで人間を破壊してしまうほどの自分の力におびえる彼に、「仮面ライダー」は言います。「それでもその体で生きることで、闘うことで、人間のフリくらいはできるようになる」何と深い業を負う言葉でしょう。さらに被害者の女性に問われます「あなたは何故、何の為に戦うのか」を……
「第二期の怪人」たちと対峙する「仮面ライダー」の前に一文字が姿を表します。「俺の正義は俺に決めさせてもらう」
変身した一文字を受け止める「1号」ライダー、立ち上がる「2号」ライダー。そう、この時、仮面ライダー「1号」、「2号」が誕生したのです。
これは仮面ライダー誕生の物語。深き業を背負いつつも闘う戦士たちの物語の新しいプロローグなのです。
逢川総司様のレビュー
過去の遺産を最高の形で活かしつつ、現代に甦らせた成功例でしょう。安易なリメイクに終わらない手腕は素晴らしいの一言。
こうなってくると“新”1号誕生編なんかも期待してしまいます。