

シリーズを通して考えると、最初は種明かしをしても大丈夫な簡単なものから、
読者の目標となるような至高のマジックを見せて終わる、
というのは確かに順当な流れです。
ドラマとしては、
サトルが最後に悟るマジックの極意はちょっと同意しかねましたが、
形としては最後のマジックを見せないで終わったことも含め、
綺麗に終わっているといえるでしょう。

画面が白いのは相変わらずですが、カバーイラストは映画ポスターチックでなかなか堂に入ってきたし、ゆっくりだが着実にレベルアップしていると思います。
藤崎あおいの登場シーンで背景に花が舞ったりするなど、少女マンガの伝統なのかギャグなのか微妙な描写もあったりしますが…。
つかさが急遽やったマジック、カードが繋がっているのは破る前にすり替えたのだと分かりますが、すり替えた代えのカードを一片ずつ繋げる方法は分かりませんでした。
このマンガでは種明かしするマジックとしないマジックがあって、それはしょうがないと思いますが、せっかく巻末に解説があるのだから、明かさないマジックはそう言っておいてほしいところです。
このあたりになると絵がちょっと変わってきて、全体的に大人っぽいキャラにいます。
これは成長云々というより絵が巧くなったというべきで、実際マジックのシーンもかなり見やすくなっていると思います。
なんかいか作中でも触れられているように、単なるテクニックだけでなく、演技者の個性の違いがはっきり出ているあたりは、さすが本職が監修しているだけあって、マジックの精神がちゃんと描かれているのだと思います。
