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2006-08-14
 価 格 ¥ 1,680
 著 者 堀淵 清治
ランキング104936まず突っこみから。本書の帯の裏表紙面、

「本書は、日本のマンガが北米のコミックス市場へとどのようにして登場し、発展したかということについて、
出版する側の実体験に基づいて書かれたおそらく最初の本である ―本文より」

そりゃ、そんな長い条件付けをしたらなんでも「最初の本」になるでしょ!

まあ、それはさておき。この本はタイトル勝ちってところですね、「萌えるアメリカ」。時勢に乗ったよいタイトルです。
でも内容はアメリカの屈強なナイスガイたちが、どんなキャラに萌えているか、「Oh!妹萌えデ〜ス」とか言って熱く語っているインタビュー
集ではありません。帯に書いてあるとおり、出版する側のお話。アメリカに日本のマンガ出版社を立ち上げた男の奮闘記です。
ですから、実際に「萌えるアメリカ」人について知りたい人には、斎藤環の『戦闘美少女の精神分析』がおすすめ。
初版が2000年と少々古いですが、中盤の方でオタクアメリカンにかなり詳細なインタビュー取材がなされています。

日本のコミックス全般のアメリカに流通させた第一人者はたしかに筆者の立ち上げた会社のようですが、肝心な「萌え市場」、
狭義のオタク市場は後続の会社に先を越されたみたいです(蛇足ですが、ニッチ産業としてスタートしたはずの彼の会社が、
大企業になった後に、その後続の萌えマンガを出版される小さな会社を、規模で圧倒しようとする様は、
なんだかなぁ・・・と思いました)。

レビュータイトルのとおり、「カンブリア宮殿」に出てそうです。裏表紙をめくってみてください。
筆者の堀淵さん、ものすごくさわやかな笑みを浮かべています。全然オタク系ではありません。
スタイリッシュなビジネスマン風で、どちらかといえばシリコンバレーにいそうです。
村上龍と話が合いそうです。彼が筆者の堀淵さんの話を「うん、うん」と頷きながら聞いている絵が目に浮かびます。
もしかすると彼、もうカンブリア宮殿に呼ばれているかもしれません。

本の内容は率直に言っておもしろいです。
特に筆者の会社がアクションを起こすまで、出版物の流通経路が、一般書籍とコミックスで根本的に違っていた、というアメリカ特有の
出版事情は興味深い。
暑苦しい「僕口調」の文体にさえ馴れれば、興味がある人はおもしろく読めると思います。
2006-08
 価 格 ¥ 1,890
 著 者 山本 直樹
ランキング356644
この人の作品はどうしてあんなに景色が切なく 怖いのか。
リアルのなのは写真トレースしてるからだけど
今日アスにも、夕方、ふらふらしていると あちら側に行ってしまいそうな気持ちになる。
やっぱり、ホラーだったか とくくりに改めてなっとく
選集だから より全体の雰囲気がそろっていて 濃密に感じます。
PS:「青空」と直近に再版された「BLUE」は繋がってます。
2006-07-20
 価 格 ¥ 1,000
 著 者 山本 直樹
ランキング当然のことながら、今の山本直樹の作品のほうが画力、構成とも上手く面白いかもしれない。しかし、私はこの作品が好きだ。
表題の『BLUE』を筆頭にひたすらせつなく、取り返しがつかない青年期を中心に描いた作品集

「なんだかなぁ」とこの感情をどこにもっていけばいいのかわからない、心臓を鷲掴みされたような息苦しさを感じる。

男の独占欲による支配とそれをするりと手からこぼれ落ちる女の性欲
都会への憧れと田舎での焦燥感、しかし田舎に囚われた去勢された精神

どうしようもない、行き場のない閉塞的で現実的な日常が描かれた作品集
2006-07-19
 価 格 ¥ 1,000
 著 者 三宅 乱丈
ランキング ちょっと重たそう、な、なんとも筆舌尽くしがたい質量感のおっぱいが、こともあろうに新撰組にくっついてしまいました。これまでに描かれてきた美しい隊士たちに馴染みきってしまった方は見ないほうがいいでしょう。おっぱい付きなうえに、顔が、現存する画像や記録に忠実で、なまじリアルです。人によってはおっぱいよりそちらのほうがショックかもしれません。
 荒唐無稽でとてもありえない設定であるのに、かえってこういうものにこそ、妙なリアリティやなまなましさを覚えてしまったりするのですよね。よしながふみの『大奥』などを読んでも思います。なんとなく、もこもこと含まれ続けていた問題が、逆転というパラレルを経ることによって、かえって明瞭に突きつけられたり。よしながふみの方ははっきりフェミニストを自認されてますが、三宅乱丈はそのへんどのような意識なのでしょうね。
 
 ともあれ、すっかり乙女化してしまった藤堂平助が永倉新八にすがりつく様などは、現実ににうっかり知人の抜き差しならない現場を目撃してしまった時のようで、ほんとうに居たたまれない。
 おっぱいばかりるんるんしているわけでもなく、割にじくりと痛みます。痛むのですよ。
2006-05-18
 価 格 ¥ 683
 著 者 オノ ナツメ
ランキング優しさの連鎖構造が素晴らしい。ジジが、この構造の要?
2006-05-10
 価 格 ¥ 609
ランキング山本和枝氏の漫画初作品ですが、内容がつめすぎです。一冊でIZUMO2の全てを詰め込もうとしてしまっているので戦闘などや面白いシーンがほとんどないです。盛り上がりがなくストーリーの最低限の部分を書き連ねているだけです。
しかし書いているのが山本和枝氏ですからイラスト的にはかなり高ランクです。結果白黒でもいいから山本和枝氏のイラストを見たいという人には奨めます。内容目的の人にはあまり奨めないです。
2006-03-21
 価 格 ¥ 1,000
 著 者 山本 直樹
ランキング ★5の上。
 表題作以下全8作の短編集。
 ■学校・・・あるときある学校のなかで起こっている事象をシンメトリーを活用して同一時間軸内に構成する。登場人物:お金を出せば誰とでもセックスするとウワサの女Aにお金を払おうとする男G。Fとセックスしたいギター少年BとBの歌が聞きたいだけの女F。頭に包帯を巻いて雨を見ていた少年C。Aのことを黒板に落書きしてた女D。自称超能力が使える男Eに詰問する女教師H。口論するIとJ。レズるKとL。コックリさんにいそしむOとPとQ。そして……。
 ■渚にて・・・『堀田』と同系列のお話し。激エロ。傑作。
 ■ファンシー・・・詩人のペンギンの悲哀。超傑作。
 ■青春劇場・・・いつだって優先順位の問題。秀作。
 ■いいわけ・・・朝。登校時の不条理攻撃にもめげず彼女が学校に到着するまでの様子。少し絵は古いが充分傑作。
 ■素晴らしき新婚旅行・・・山本直樹らしいお話し。ちょっと古くさいけど。佳作。
 ■鶏男・・・『学校』以上に傑作。観てのお楽しみ♪
 ■プノンペンの秋・・・作風が古すぎて今更ってカンジ。
 文藝春秋から出た同名本の復刻版。
 好くも悪くも山本直樹なので、エロが苦手な人は手を出さない方が、吉。
2005-11
 価 格 ¥ 683
 著 者 鬼頭 莫宏
ランキング愛がテーマなのかな?と思いました。

いろんな「愛し方」が出てきます。過去をも支配しようとしたり、自分からの接触・介入ができなかったり、想いを言葉で伝えることができなかったり、直接肉体を求めたり…。
世間一般で理想とされる愛し方は一つもありませんが、その一つ一つの物語の余韻みたいなものが心の中に静かに染み渡っていくようで、とてもよかったです。
2005-09-16
 価 格 ¥ 1,000
 著 者 山本 直樹
ランキング21475 帯に言う「フラッシュバックのように突如現れる「神殿」」は第1巻の表紙・大扉、さらに第1話ファーストシーンにも描かれていて、実に思わせぶり。
 「神殿」内の通路の左右の壁には鉄格子の嵌った窓が連なり、第1話ではそれぞれの窓の向こうに誰かが囚われていることが示唆されている。よく見れば通路は畳敷きらしく、どこかで見た刑務所の受刑者居室を思わせる。ただ第1巻p126では「ずっと昔から廃墟」と言われているから、もう昔の話なのかも知れない。
 しかしこの「神殿」の絵を見て多くの人が連想するのは、膣道だと思う。だったらこの画面の向こう側か手前のいずれかが膣口で、その対極に子宮があるのだろう(読者は子宮内にいるのか、それとも膣口から覗いているのか?)。第8話(第1巻)や第9話(第2巻)に登場する「神殿」外観はひたすら細長い管で、周囲は健康的な夏の海だけれど、第8話は「生まれなかったこども」への不吉な言及で始まるし、この海が奇妙な回路で神田川に通じるのも妙にノスタルジックで四畳半フォーク的。
 そう言えば第2巻に頻繁に登場するマンガ家も狭い仕事場に閉じ込められているらしいが、仮眠室(?)ではアシスタント同士が乳繰り合っている。もっとも第1巻所収の「普通の日曜日」の終わりで、電車の窓外に眺められる家々の屋根の下で繰り広げられる痴態を妄想しつつ「こんなマンガ描いている俺も俺だが」(p150)という呟きも漏れるから、アシスタントの件もマンガ家の妄想かもしれない。いや、妄想と言えば作品全体が妄想に違いなく、だから登場する男たちは常に既に隆々と勃起しており、女たちは拒むことなく濡れ、なし崩しに受け容れていく。
2005-03-19
 価 格 ¥ 1,050
 著 者 松本 次郎
ランキング203901カバーの絵がとても素敵だったので買ってしまったのですが中身は。。。
うわっ、絵が汚い!!
うわっ、エロいっ!!
うわっ、よくわかんないけどすごいパワーっ!!
。。。でも、なにか切ないんですよね。なにか。
この短編集を読んだあとは何故か青空が痛くて痛くて。。。
今ではすっかり松本次郎のファンになってしまいました。
本は親にみつからないよう、隠してますけど(王道でベッドの下とかに)。



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