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2009-12
 価 格 ¥ 580
 著 者 坂辺 周一
ランキング人には3つの“自分”があるという。自分が知る自分(本心・核心)、周りが知る自分(本音と建前)、そして社会が知る自分(地位・名声・外面)である。そして、大概においてこれら3つは調和が取れておらず、そのギャップに悩んだりコンプレックスを持ったりする。本シリーズのヒロイン国枝あおいは最後までこのギャップに苛まれ続けたように思う。特に3つ目が突出しているからこそ2つ目まで装うこととなり、遂には1つ目の自分自身さえ喪失していく。1つ目を知れば知るほど解らなくなる。そのギャップの大きさを認識して解らなくなる悪循環。父という偉大な存在が根底にあり、これに第1巻冒頭の“罪”が加わる。生まれ持った美貌はもとより女であることすら嫌悪して掴んだ地位や名声さえも自分自身を最後まで満たすことができない哀しみが描かれている。こうした強烈な孤独を癒す存在が最後の最後に登場するのだが、これさえもかつての失敗が脳裏に浮かんで躊躇する。どうしていいか分からないと右往左往しながら、それでも次第にその答えが見えてくる。本当の自分のままでいいんだと諭されて気付く。教えてくれる、解ってくれる、ありのままの自分を委ねてもいい人が出てくる。どこかで狂った歯車をリセットしてやり直したいと思い始める。そんな一筋の細い細い光明が見えかけた時、悲劇が訪れる。ストーリーが元ネタをトレースしている以上、この結末は外せないだろう。痛々しくて哀しい物語の終焉である。「愛され方を知らないままに愛されたかった」と作者は結んでいるが、最後まで自分を中心に据えていたあおいには得られない矛盾なのであろう。

本巻も多くをあおいの過去描写に費やしており、ストーリーも結末に向かってぐんぐん進んでいく流れにあって、いわゆる「実用的」な場面はあまり描かれていないので、そちらを求める諸兄にはおすすめしない。
2009-11-16
 価 格 ¥ 620
 著 者 坂辺 周一
ランキング
2009-10-27
 価 格 ¥ 550
 著 者 坂辺 周一
ランキング八代将軍徳川吉宗について、新しい視点で描いた漫画。
まず、内容以前に絵が気に入らない。特に人物がアップになったときの描き方の線が下書きにしか見えない。このような中途半端な表情の描き方だと読むのが嫌になってくる。
あと、吉宗が紀州藩の藩主、そして八代将軍に上り詰めたのが吉宗の張り巡らした陰謀の結果であるという点だが、これも中途半端な内容。
絵も内容も中途半端なのでそれほどおすすめできません。
2009-04-16
 価 格 ¥ 580
 著 者 坂辺 周一
ランキング前巻の終わりにヒロイン【国枝あおい】を付け狙う小嶋が、あおいの秘密を知ったことでどうなるかと思っていたが、いきなり始まる過去編で大いに肩透かしを喰らう第2巻である。いわゆる「実用性」は、本巻に限りゼロと断言する。その過去編も、あおいが今の二重生活、つまりウラノルマを課すに至った経緯の半分しか描かれていない。恐ろしく不器用で男を見る目の無いファザコン優等生の、高校〜大学〜社会人までの恋愛と人付き合いの「勘違い」遍歴である。きちんと相談できる友人のいない不憫さも滲み出ているが、特定の分野に秀でていながら別の分野、とりわけ俗世間に無知という、典型的な学者肌なあおいが神聖視する父の、母との夜の営みを覗き見ての嫌悪、しかも母を汚らわしいと嫌悪する感覚には少し首を傾げる。その後は一途な初恋に破れたり、友人に疎まれたり、新しい恋人の軽口を真に受けて全く間違った方法で「初めて」を喪失した(ここで、別人に変装することを思い付く、現在への萌芽が見られる)のに見放されて人間不信に陥ったり、孤立をますます深めたりしながらもそれら「黒歴史」を一掃すべく邁進し、華麗に始まった社会人までが描かれているが、ではなぜあおいがおぞましかった初体験時をトレースするかのようにウラノルマをこなしているのか、こなさなくてはならないのかはまだ分からない。なので本巻は、今のキャリアウーマン然としたクールでデキる女からは想像もできないあおいの、分からないでもないがあまり共感も覚えない過去を読んで、もどかしさと歯痒さを感じつつ釈然としないまま終わるのである。正直に言って「これはないだろぉ〜」という気持ちにもなる。最後に意外な引きを見せたものの再び待ちぼうけを喰らった感じで「何だかなぁ〜」である。過去編長過ぎ。次巻での本編の進展に期待するしかない。
2008-10-16
 価 格 ¥ 580
 著 者 坂辺 周一
ランキング賛否が大きく分かれることの多い作者とその作品だが、今回も我が身を守るためとはいえ社会的にやってはいけないことをしてしまい、その贖罪として夜の顔を持つに至った女性エリート管理職がヒロインである。なぜさっさと警察に行かないのか、なぜ贖罪が夜の淫らな有料ご奉仕なのか、贖罪を盾にした快楽の追及なのでは、といったことはひとまず脇に置いて読み進めると、キャリアの習得と出世の権謀術数渦巻く企業の「表」、様々な客との交わりとそれでも罪が償えないと悩み続ける「裏」、それぞれにドラマがあってストーリー展開は悪くない。ヒロインをモノにしようと狙う者もいて、そういうヤツに限ってヒロインの2つの顔を感づいたりする、つまり「狙われるヒロイン」という坂辺作品らしいドキドキ感もある。本巻の終盤では、ヒロインが放置し、見つかるはずが無いと思っていたモノが発見される事態になっているので、ヒロインの正体を暴く者とその「事件」という2つの大きな動きが次巻ではメインとなるのではなかろうか。
 価 格 ¥ 620
 著 者 坂辺周一
ランキング
2008-07-16
 価 格 ¥ 620
 著 者 坂辺 周一
ランキング
2008-04-16
 価 格 ¥ 580
 著 者 坂辺 周一
ランキング
2008-02-15
 価 格 ¥ 580
 著 者 坂辺 周一
ランキング彼女(彼?)のレビューは「レイプ」に対するもので
この作品は「新・レイプ」です。
新・レイプはレイプの続編ですが
前作で妊娠した子供の話、になっております。(ネタバレになるのかな?)
今のところは1巻までしか出ていないのでこれ以上の評価の仕様もないですが
私は、坂辺周一作品の「作品は作品」と突き放した話の作り方が好きですね。
2008-01-28
 価 格 ¥ 550
 著 者 坂辺 周一
ランキング
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